寒さ対策は足元から〜続編〜 建築家と建てる家 R+house薩摩川内
気がつけば、あーっと言う間に12月末日。
大晦日ですね。
師走というくらいですので、過ぎ去る時間が
早くて早くて仕方のない月です。
皆さま、2021年は
どんな1年だったでしょうか。
コロナ感染拡大による自粛の年でもありましたね。
なんとかなんとか、今の状況に至っておりますが、
まだまだ油断はできません。
2022年は、こんな大変な思いはしたくない!
と皆さん願っているかと思います。
引き続き、一人一人の感染対策、
そして思いやり、気遣いを忘れずに
皆様にとって穏やかで笑顔溢れる1年となりますよう
願っております。
さて、前回は、基礎断熱&床断熱について
お話ししております。
基礎断熱の方が気密性を高めることができ、
暖かい!という事でしたが、
引き続き今回は、
その基礎断熱についての
メリット&デメリット
を知って欲しいとおもいます!!
まず、基礎の段階から断熱材を忍ばせた、
おうちの下から包まれるような暖かさを与えてくれる
基礎断熱。
メリット1:
床下全館空調システムや床下エアコンが設置できる
メリット2:
気密性を確保しやすく暖かい家づくりが可能
メリット3:
基礎コンクリートの地熱利用で省エネ効果
メリット4:
工種が限られるため高い施工品質が確保しやすい
メリット5:
水道管の凍結が防げる
などと、このようなメリットがあります!!
1について、
『基礎断熱』にすると、
床下空間も室内と同じように
冷暖房を効かせることができます。
全館空調などの冷暖房システムを
採用する場合や床下エアコン(全館暖房)を
検討される場合には、基礎断熱が必須になります。
2について、
冬でも床下からの冷気の侵入がなく快適に過ごせます。
3について
冬場はコンクリートが室温や
地熱の影響で蓄熱層となり床下から暖めてくれます。
また、『床断熱』に比べ底冷えしないので
暖房設備は最小限の稼働で、
省エネにつながります。
4について
『基礎断熱』は工種が限られるため、
工程管理がそれほど難しくなく、
現場の大工さんや施工士の腕前によって
品質に差が出るといったことがありません!
5について
『基礎断熱』は室内との温度差が少ないため、
床下にある給排水管が凍結する心配がありません。
このように、基礎部分からあったかくする事で、
工事の段階から実際に住んだ後にも、
メリットがたくさんあります。
なんといっても、とにかくエアコンの効きがいい。
ということ。電気代がお得になりそうですね◎◎
では反対に、どのようなデメリット が
あるのでしょうか。
デメリット1
シロアリが基礎内へ入ってくる場合がある
デメリット2
完成後、1〜2年ほどはカビが発生しやすい
とのことです!!
ではまず1のデメリットについて
シロアリは光や風を嫌うため、
自ら蟻道(ぎどう)を作って侵入してきます。
『床断熱』であれば床下を目視すれば
発見できますが、『基礎断熱』の場合、
断熱材の中を通って柱や桁などに到達するケースもあり、
気付くのが遅れる場合もあります。
しかし!!しっかり対策を行うことでシロアリ侵入のリスクを回避することができます。
※
もちろん、R+houseでも、
着工時の防蟻処理はもちろん、5年ごとの
再防蟻処理や保証延長など、行っております。
そして2のデメリットについて、
基礎コンクリートは完成後、2年ほどの間は
水分を蒸発し続けます。
コンクリートの水分が完全に抜けて乾く
半年~2年の間、水蒸気によって
カビが発生しやすいと言われています。
カビの発生を防ぐには、以下のような方法があります。
【主なカビ発生の対策法】
断熱換気口を家1軒に3〜4個程度つける
1階の床面にガラリ(通気口)を設置し、室内と床下の空気を対流させる
住宅で義務付けられている24時間換気を床下を含めた換気経路で設計する
シロアリも、カビも、やはり基礎断熱により、
断熱性・気密性が高まるこそ、
問題になってくるのですね。
R+houseにおいては、
対策法で最後にもありましたように、
24時間換気システムというものが、
床下に設置されております。
気密性が高まる家こそ、基礎の中から空気をしっかりと
入れ替える必要がある。
ということです。
もっともっと詳しく知りたい方は、ぜひモデルハウスへ
足を運んでいただき、実際に見て体感して
ほしいなと思います!!
今回も長い長い説明となりましたが、
少しはご理解いただけたでしょうか。
ぜひ、寒さ対策は足元から!
というように、おうちの寒さ対策も
足元から、注目してみてくださいね!!
では、
今年も1年間本当にありがとうございました。
皆様のお支えもあり、また1年無事に
活動する事ができました。
また来年も、新しいご縁がありますよう、
そして皆様の笑顔が溢れる1年となりますよう、
精進してまいります。
来年もどうぞ、よろしくお願いいたします。
なお、来年の通常営業日は
1月5日からとなります。
では皆様、良いお年をお迎えくださいませ。